AEPのバージョンダウンCC2018→CS6編

今までプラグイン等、エクスプレッションの関係もあり業務上も対応することはありませんでしたが
この度、最終の納品データではなくプロジェクトで使用する基本になるプロジェクトをCS6で作成して欲しいという
依頼があったため対応すべく検証しました。

※アニメの撮影やVFXを施した最終データに関しては多数のサードパーティー製プラグインや
エクスプレッションを使用していることが多くリスク回避のため対応は難しいと考えています。

まず2018年2月現在使用バージョンですがAfter Effects CC2018です。
ここから買い切り可能だった最終バージョン(ここがポイント!)CS6にプロジェクトを保存するわけですが、、、

最初に以前から気になっていたスクリプトで
ae scriptで購入可能なpt opensesameというがあったのでトライアルで使用してみました。
、、、、これ確かにフォルダ、コンポやレイヤーなどのノードツリーは再現されるんですが
エフェクトは再現されません。これではちょっと使い所は限定的になってしまいますね。
※不確かですがトランスフォームは再現されていたような気はします。

気を取り直して本題の標準機能の
(過去バージョン)でコピーを保存
を使用してみます。

CC2018からは

  1. CC(14)でコピーを保存
  2. CC(13)でコピーを保存

という選択肢があります。
選べるなんて親切だと思いつつも
下げられるだけ下げようということで
CC(13)形式で保存する
を選択。

CC(13)というので無印のAfter Effects CCで開こうとしてみました。
、、、、、、?
新しいバージョンで作成されていますという旨のアラートが出て開きません。
why?ドユコト?
勘の良い方ならお気づきかと思いますが
CC(13)の13はビルドバージョンであってリリース年やアプリ名に付与されている数字ではありません。
したがって、CC(13)というのはAfter Effects CC2014です。なんというややこしさ。
製品名が一般的なわけですからこの表記は不親切極まりなく感じます。

それは置いておいて、
またまた、気を取り直してCC2014で開きます。
無事開きました。
そして、
CC(12)でコピーを保存
を選択。
無印CCで開きます。
こちらも問題ありません。
CS6形式でコピーを保存
を選択。

そして無事エクスプレッション切れなどのエラーもなく
CS6で開くことができました。
つまり必要なバージョンは以下ですね。

  1. After Effects CC2018(15)

  2. After Effects CC2014(13)

  3. After Effects CC(12)

  4. After Effects CS6(10)

これだけのプロセスが必要で
以上の必要バージョンをインストールしていなくてはできない作業です。

CC2018からだと2バージョンを挟むので正直結構面倒臭いです。

ただ、なんの問題もなく過去バージョンに持って行くことができるのは魅力でもあります。
今回はファイルのリンク切れなどもなく綺麗な状態で開けましたが
平面やシェイプレイヤーなどプロシージャルな構成でプロジェクトを作成し
さらにリスクを減らすことを心がけておくと良いかもしれませんね。

ちなみ、古い方のプロジェクトも実は全然開けなくなっています。
こちらもご存知の方は多いかと思いますがCS5x系までしか開けなかったりします。
アニメ撮影系ではCS以前のデータも多いので
その時に備えて必要になりそうなモノは変換しておいたほうが良いかもしれません。
時間ができたらスクリプトで連続自動変換的なコトをやろうかとも考えています。

ちなみにCS6は度重なるOSXのアップデートによってとても使いにくくなっています。
以前にもエントリーした仮死状態のモーションスケッチ
エンターキーでリネーム時に全消去+改行入力などとても酷い状態ですが
もはやadobeさんも本腰を入れてアップデートする気はなさそうに思います。
CG、コンポ共にWindowsユーザーの多いアニメ関係の仕事ではCS6時代はまだしばらく続きそうなので
Mac版も不具合ぐらいは対応していただきたいですね。チクリっ。



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