たびたび、ポメロ越田くんからエフェクトの仕事をいただくことがあります。
その中でもブラックホール系エフェクトのオーダーが2度目になりました。
カードファイト!! ヴァンガード Divinezの9話で登場します。
放送後1週間はAbemaで見逃し配信しているようなのでよければご覧ください。
過去作の例をみても円盤のリリースはみあたらないので、見逃すと2度と見られないかもしれません 笑
とはいえ、唯一全貌が窺えるカットを見る限りは竜巻といった感じになっています。
前回は私の幸せな結婚だったとおもいますが、
どちらも旧来のイメージのブラックホールというオーダーで
いつもどおりC4D,AEで制作したという感じです。
旧来のという言い回しにしたのは
インターステラーで出てきたモノが昨今のブラックホールのスタンダードな表現だと思うからで
ブラックホールのエフェクトと言ったら、あっちを作るのがトレンドかなと思うからです。
つまり旧来の表現は、高密度な黒い天体ありきというよりも
宇宙空間に穴というかワームホールがあり、
周囲をガスのようなモノが渦巻いている外環があるモノです。
インターステラー調ブラックホール
とまー、ブラックホールというものを表現するにあたり新旧とわず多種多様な動画、静止画をリファレンスしたわけですが
そのなかの一つにリアルなインターステラー調のブラックホールの動画がありそれをみて驚きました。
球体の上部を通り、手前に回ってくる外環です。
インターステラーは劇場で鑑賞、さらにBDも所有していますが
メイキングを見てもあれどーなってんだろうなーって思ってたんですが
カメラワーク付きのその動画でわかりました。
俯瞰でみると普通に外環なんですよね。つまり前面からみたあの状態は蜃気楼のように屈折で
外環の奥部分が上に見えている状態のようです。
黒い穴
光が脱出できないほどの重力。空間が歪むという現象をシミュレーションすることで
その可視光(およびその反射光)が屈折する、重力の影響範囲の強弱で空間がストレッチし
ブラックホールが穴に見えるということっぽいです。※間違っていたらすみません。
逆に周囲に何もないところ、背景が無地だとブラックホールは見えないってことですが
ガスが発生したり、背景に遠方の星などがあるからそういった見え方になるってことですね。
重力レンズ
重力レンズというこの現象をシミュレーションしたその動画はhoudiniで作られたものでした。
やっぱすげーなーhoudini。屈折を調整したマテリアルをレンズになる周囲を覆う球体オブジェクトに
アサインしているってことのようだったので
C4Dでもできないかとこねくり回してみましたが、技量が足りずうまくいきませんでした。
他のツールでもいいのでいつかやってみないなーとおもっています。